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いやなことは後回しに

2005年03月02日

森田健さんの不思議の友という雑誌に以下のような話が掲載されていました。

精神科の医者である神戸大学の中井久夫教授は、最初、西洋医学を学ばれ、それで患者を治療していました。

ところがある時自分が担当する患者の中から自殺者を出してしまいます。教授は悩み、そして考え出したのが以下にあげる「精神健康の基準」です。
これは入院病棟の患者さんに配布されました。そして自分の患者さんがこの状態になれば病気が回復したとして退院の許可を出すそうです。

・いい加減で仕事や追及をやめる能力
・いやなことは自然に後まわしにする能力
・できたらやめておきたいと思う能力
・一人でいられる能力、また二人でいられる能力も必要である
・嘘をつく能力
・いい加減で手を打つ能力、意地にならない能力
・しなければならないという気持ちに対抗できる能力

これらのことは私などもこれまで小さいときからやってはいけないと口をすっぱくして教えられてきたことばかりです。

特に今日できることは絶対に明日に回してはいけません。偉くなった人はすべて今日できることはすべてすぐにやることのできた人です、というようにずっと教えられてきました。

しかし、これに合格した患者からは自殺者は出なかったのです。そして社会に復帰して行ったのです。

これまでずっと生きてきて、完全主義者とは全く正反対の、いつも「まあいいか!」と考えてしまう私にとって、たいへん納得させられるところがありますし、このような余裕とゆとりが心の健康にはたいへん大事であると思うところです。
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